細胞のリサイクル。オートファジーとは
オートファジーとは細胞のリサイクルのこと。古くなり、機能停滞した細胞は病気の元ともなりますが、それを元気な細胞がリサイクルし、正常に戻してくれる体の神秘的な仕組みです。
このオートファジーは、食物が体内に入ってくる間は働きません。空腹時間になり5時間程度経過するとオートファジーが働き出すため、日常でも多少働いてはいますが、すぐに食事が入ってくるためなかなか効果的に現代では行われなくなっています。
ファスティングをするとしっかりこの時間が設けられ、代謝やその他体の仕組みが相乗効果をあげ、体のリセット、修復、回復につながるのです。
オートファジーは自然治癒力の一つ
奇跡の体の治癒力、それがオートファジーです。オートファジーは近年、顕微鏡の開発により明確になったと言われています。
細胞の中のミトコンドリアは、食べ物からの栄養素や酸素を主原料としエネルギーを作り出しますが、このミトコンドリアの機能が低下した細胞は、病気や体調不良の元となってしまいます。
食物が体内にこなくなりエネルギーに変えるものがなくなると、元気な細胞が機能低下した細胞を分解しエネルギーにし、分解された細胞は再び元気な細胞へと生まれ変わります。
これがオートファジーで、言い換えると、自然治癒力の一つとも言えます。
オートファジーが行われる仕組み
オートファジーは、体が飢餓状態になった時に行われます。
ミトコンドリアのエネルギー生成のための主原料が、外部から食物などが入ってくる限りは、その食べ物から得るため、機能低下した細胞を活用してエネルギーを作ることはしません。
食べ物が入って来なくなり、体が飢餓状態と判断したときにミトコンドリアの最終手段という形で、オートファジーが行われます。
おおよそ、食を断ち5時間後からオートファジーが行われると言われています。そのため、体の調子を整えるためのファスティングも辻褄がありますね。オートファジーを最大限に期待するなら、ファスティング時間に比例して効果が期待できます。
オートファジーで細胞をお掃除
体の中は常に血管中に栄養素を取り入れ、運搬薬の栄養素によって各細胞に栄養を運んでいます。
細胞にももちろん栄養素は必要で、細胞=部屋に例えると常に栄養素という宅配便が届けられている状態です。オートファジーは掃除にたとえ、掃除しないで常に宅配便が届いていたら部屋の中はごちゃごちゃになりキャパオーバーになります。
一度掃除(オートファジー)を行うことで必要な宅配便(栄養)を部屋(細胞)に受け入れることもできると例えれるでしょう。